病気 X の有無を調べる検査の感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率を表に示す。
正しいのはどれか。2つ選べ。
- 病気 X に罹患している人で、検査が正しく陽性と判定された確率は 85 % である。
- 病気 X に罹患していない人で、検査が正しく陰性と判定された確率は 95 % である。
- 病気 X を判定する検査が陽性の場合、真に病気 X に罹患している確率は 80 % である。
- 病気 X を判定する検査が陰性の場合、真に病気 X に罹患している確率は 15 % である。
- 病気 X を判定する検査が陰性の場合、真に病気 X に罹患していない確率は 90 % である。
解答解説
正解は 2 と 5 です。
感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率の定義を正しく理解し、それぞれの選択肢に該当する数値を判断する必要があります。特異度は、病気 X に罹患していない人で検査が正しく陰性と判定された確率を指し、ここでは 95% と一致します。また、陰性的中率は検査が陰性だった場合に真に病気 X に罹患していない確率を示し、ここでは 90% です。これらに基づいて正しい選択肢を選びます。
選択肢の解説
- 病気 X に罹患している人で、検査が正しく陽性と判定された確率は 85 % である。
→ 誤り。これは感度に関する記述です。感度は病気 X に罹患している人が検査で陽性と判定される確率であり、ここでは 80% です。85% は陽性的中率であり、誤解を避ける必要があります。 - 病気 X に罹患していない人で、検査が正しく陰性と判定された確率は 95 % である。
→ 正しい。これは特異度の定義そのものであり、数値としても表にある特異度 95% と一致しています。 - 病気 X を判定する検査が陽性の場合、真に病気 X に罹患している確率は 80 % である。
→ 誤り。これは陽性的中率に関する記述ですが、表に示された陽性的中率は 85% であり、数値が一致しません。よって誤りです。 - 病気 X を判定する検査が陰性の場合、真に病気 X に罹患している確率は 15 % である。
→ 誤り。これは陰性的中率に関する記述ですが、陰性的中率は 90% であり、陰性である場合に病気 X に罹患していない確率が 90% です。このため、罹患している確率は 10% となり、15% という記述は誤りです。 - 病気 X を判定する検査が陰性の場合、真に病気 X に罹患していない確率は 90 % である。
→ 正しい。これは陰性的中率の定義そのものであり、数値としても表の陰性的中率 90% と一致します。
ワンポイントアドバイス
感度や特異度は検査そのものの精度を示し、陽性的中率や陰性的中率は検査結果に基づいて真の病気の有無を予測する際に使用します。問題文の表を正確に読み取り、各数値が何を意味するかを理解することで、混乱せずに正確に解答を導くことができます。