てんかん患者が複雑部分発作を起こして部屋を歩き回った際の対応として正しいのはどれか。
- 体をゆする。
- 大声をかける。
- 一緒に移動する。
- 割り箸を嚙ませる。
- 室内に一人きりにする。
解答解説
正解は3.一緒に移動するです。
複雑部分発作(焦点性意識減損発作)では、意識が低下し、自動症(目的のない動作)として歩き回ることが見られます。このとき、患者を驚かせたり、無理に止めたりすると危険を伴う場合があります。一緒に移動しながら安全を確保することが適切な対応です。
選択肢の解説
- 体をゆする。
患者を無理に揺さぶったりする行為は、患者を驚かせたり攻撃的な行動を引き起こす可能性があります。この選択肢は誤りです。 - 大声をかける。
意識が低下している状態では、大声をかけても反応が期待できず、患者を混乱させる可能性があります。この選択肢は誤りです。 - 一緒に移動する。
患者の安全を確保し、危険な場所に行かないように注意しながら一緒に行動するのが適切です。この選択肢が正解です。 - 割り箸を嚙ませる。
発作中に口の中に物を入れることは、窒息や歯の損傷を引き起こす可能性があり、現在では推奨されていません。この選択肢は誤りです。 - 室内に一人きりにする。
患者を一人にすると、転倒や事故のリスクが高まります。常に近くで様子を見守ることが重要です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
てんかん発作時の対応は以下を守りましょう:
- 患者の安全を確保(転倒や衝突を防ぐ)。
- 無理に止めようとしない。
- 発作が収まるまで見守り、必要なら医療機関に連絡。
- 発作中に口の中に物を入れる行為は避ける。
冷静に行動し、患者の安全を最優先に考えることが重要です。