第56回

第56回理学療法士国家試験 午後問題96

男性に多いのはどれか。2つ選べ。

  1. 依存性パーソナリティ障害
  2. 演技性パーソナリティ障害
  3. 境界性パーソナリティ障害
  4. 強迫性パーソナリティ障害
  5. 反社会性パーソナリティ障害

解答解説

正解は4.強迫性パーソナリティ障害5.反社会性パーソナリティ障害です。

パーソナリティ障害は性差が見られるものが多く、強迫性パーソナリティ障害反社会性パーソナリティ障害は男性に多いことが知られています。これらの障害は男性的な特性(競争性、支配欲、攻撃性)と関連する傾向があります。

選択肢の解説

  1. 依存性パーソナリティ障害
    他者への依存が強い特徴を持つこの障害は、女性に多いとされています。この選択肢は誤りです。
  2. 演技性パーソナリティ障害
    注意を引くために感情を誇張しやすい特徴があり、女性に多い障害とされています。この選択肢は誤りです。
  3. 境界性パーソナリティ障害
    男女差はそれほど明確ではありませんが、治療を受ける人の中では女性の割合がやや多いとされています。この選択肢は誤りです。
  4. 強迫性パーソナリティ障害
    完璧主義や秩序への強いこだわりが特徴で、男性に多い障害です。この選択肢が正解です。
  5. 反社会性パーソナリティ障害
    他者の権利を無視し、攻撃的・違法行為に及ぶ特徴があり、男性に多い障害です。この選択肢が正解です。

ワンポイントアドバイス

パーソナリティ障害には性差が見られるものが多いため、以下のポイントを覚えておきましょう:

  • 男性に多い:反社会性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害。
  • 女性に多い:依存性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害(治療を受ける人では女性が多い)。
    性差が問題に出た場合は、これらを基に判断することが有効です。