足関節で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 距腿関節は2度の運動自由度をもつ。
- 後脛骨筋は外がえしの共同筋である。
- ヒラメ筋は足部内がえしに作用する。
- 足根中足関節の主な運動は滑りである。
- 立方骨は内側縦アーチを構成する骨の一つである。
解答解説
正解は 3. ヒラメ筋は足部内がえしに作用する と 4. 足根中足関節の主な運動は滑りである です。
各選択肢の解説
- 距腿関節は2度の運動自由度をもつ
距腿関節(足関節)は、背屈と底屈の1自由度のみを持つ関節であり、2度の運動自由度はありません。内がえし・外がえしは、主に距骨下関節や横足根関節で行われます。 - 後脛骨筋は外がえしの共同筋である
後脛骨筋は足関節の内がえしと底屈に関与する筋です。外がえしではなく内がえしに作用するため、この選択肢は誤りです。 - ヒラメ筋は足部内がえしに作用する(正解)
ヒラメ筋は、主に足関節の底屈に作用しますが、同時にわずかな内がえしにも作用します。そのため、この選択肢は正解です。 - 足根中足関節の主な運動は滑りである(正解)
足根中足関節(リスフラン関節)は、滑り(グライディング)運動を行い、足の安定性と柔軟性をサポートしています。このため、この選択肢も正解です。 - 立方骨は内側縦アーチを構成する骨の一つである
立方骨は外側縦アーチを構成する骨の一部であり、内側縦アーチには関与しません。内側縦アーチは、踵骨、距骨、舟状骨、楔状骨、第一中足骨で構成されています。このため、この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
足部の関節と筋の作用については、自由度やアーチの構造、各筋の作用を正確に理解することが重要です。ヒラメ筋が底屈とともにわずかな内がえしにも関与する点や、足根中足関節が滑り運動をする点は、足部の安定性に関わるためしっかり覚えておきましょう。