一次性の変形性関節症にみられるのはどれか。2つ選べ。
- ボタン穴変形
- Charcot関節
- Bouchard結節
- Heberden結節
- スワンネック変形
解答解説
正解は3.Bouchard結節と4.Heberden結節です。
一次性の変形性関節症(OA)は、加齢や過度の関節使用などによる関節軟骨の変性が主な原因です。手指の変形として特徴的に現れるのが、Bouchard結節(近位指節間関節[PIP]に発生)とHeberden結節(遠位指節間関節[DIP]に発生)です。
選択肢の解説
- ボタン穴変形
ボタン穴変形は、関節リウマチに特徴的な変形であり、PIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を呈します。一次性変形性関節症にはみられません。この選択肢は誤りです。 - Charcot関節
Charcot関節は、糖尿病性神経障害や梅毒による神経障害に伴う関節の変形であり、変形性関節症とは異なります。この選択肢は誤りです。 - Bouchard結節
Bouchard結節は変形性関節症のPIP関節に現れる骨性隆起で、典型的な症状の一つです。この選択肢が正解です。 - Heberden結節
Heberden結節は変形性関節症のDIP関節に現れる骨性隆起で、Bouchard結節と並んで代表的な変形の一つです。この選択肢が正解です。 - スワンネック変形
スワンネック変形は関節リウマチに特徴的な変形で、PIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を呈します。一次性変形性関節症にはみられません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
変形性関節症(OA)と関節リウマチ(RA)の特徴を区別することが重要です:
- 変形性関節症(OA):
- Bouchard結節(PIP関節)。
- Heberden結節(DIP関節)。
- 関節リウマチ(RA):
- ボタン穴変形(PIP屈曲+DIP伸展)。
- スワンネック変形(PIP伸展+DIP屈曲)。
これらを理解することで、問題に正確に対応できるようになります。