動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。
- 総頸動脈――胸鎖乳突筋の前縁
- 上腕動脈――上腕二頭筋腱の外側縁
- 橈骨動脈――前腕掌側面の内側近位部
- 大動脈――鼠径部の腸腰筋の外側
- 足背動脈――外果の後方
解答解説
正解は1.総頸動脈――胸鎖乳突筋の前縁です。
総頸動脈は、胸鎖乳突筋の前縁に位置し、頸部での脈拍触知部位として重要です。頭部や脳への血流供給を担う主要な動脈の一つであり、緊急時に確認されることが多いです。
選択肢の解説
- 総頸動脈――胸鎖乳突筋の前縁
正しい組み合わせです。総頸動脈は、胸鎖乳突筋の前縁付近、喉頭隆起の外側で触知できます。この部位は脈拍確認に使用される重要な場所です。 - 上腕動脈――上腕二頭筋腱の外側縁
上腕動脈は、肘窩で上腕二頭筋腱の内側に位置します。血圧測定時に触知される動脈です。この選択肢は誤りです。 - 橈骨動脈――前腕掌側面の内側近位部
橈骨動脈は、前腕掌側面の外側(橈側)で触知されます。内側ではありません。この選択肢は誤りです。 - 大動脈――鼠径部の腸腰筋の外側
鼠径部で触知されるのは大腿動脈で、大動脈ではありません。この選択肢は誤りです。 - 足背動脈――外果の後方
足背動脈は足背で触知されます。外果の後方に位置するのは後脛骨動脈です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
動脈の触知部位を覚える際には以下のポイントを意識しましょう:
- 総頸動脈:胸鎖乳突筋の前縁。頸部脈拍確認の第一選択。
- 上腕動脈:肘窩の上腕二頭筋腱内側。血圧測定時に重要。
- 橈骨動脈:前腕掌側外側(橈側)。最も簡便に確認可能。
- 足背動脈:足背(第1・第2中足骨間の近位部)。末梢循環の評価に使用。
これらの部位を図で確認しながら覚えると理解が深まります。