中脳が中枢となるのはどれか。
- Moro反射
- Galant反射
- Landau反応
- 陽性支持反射
- 非対称性緊張性頸反射
解答解説
正解は3.Landau反応です。
Landau反応は、生後約3か月頃に出現し、中枢神経の発達を示す姿勢反射です。中脳を中枢として統合される反応であり、赤ちゃんをうつぶせで抱えたときに全身が反り返る姿勢を特徴とします。
選択肢の解説
- Moro反射
Moro反射は、脳幹レベルで統合される原始反射です。赤ちゃんの頭を突然下げたり、大きな音で刺激した際に手を広げる反応が見られます。この選択肢は誤りです。 - Galant反射
Galant反射も脳幹レベルで統合される原始反射です。新生児の背中を一方の側に沿って刺激すると、その刺激側に向かって体を曲げます。この選択肢は誤りです。 - Landau反応
Landau反応は、中脳を中枢とする姿勢反応で、赤ちゃんの姿勢制御に関与します。この選択肢が正解です。 - 陽性支持反射
陽性支持反射は脳幹レベルで統合される反射です。足底が硬い面に触れると、脚を伸ばして支持する反応が見られます。この選択肢は誤りです。 - 非対称性緊張性頸反射
非対称性緊張性頸反射(ATNR)は、脳幹レベルで統合される原始反射です。頭を回旋させた方向に腕が伸び、反対側の腕が曲がる特徴があります。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
中枢神経の統合レベルを整理して覚えましょう:
- 脳幹が中枢:Moro反射、Galant反射、陽性支持反射、非対称性緊張性頸反射(原始反射に多い)。
- 中脳が中枢:Landau反応(姿勢反応)。
- 大脳皮質が中枢:随意的な運動や高度な姿勢制御に関与する反応。
これらを押さえると、各反射や反応の特性が理解しやすくなります。