オペラント条件付けが用いられる認知行動療法の技法はどれか。
- 系統的脱感作法
- 漸進的筋弛緩法
- 暴露反応妨害法
- フラッディング法
- トークンエコノミー法
解答解説
正解は5.トークンエコノミー法です。
オペラント条件付けは、行動に対して報酬や罰を与えることで行動の頻度を変化させる学習法です。トークンエコノミー法は、この原理を活用して特定の望ましい行動に対してトークン(ポイントや賞品交換可能な券など)を与え、行動を強化する技法です。
選択肢の解説
- 系統的脱感作法
系統的脱感作法は、不安や恐怖を引き起こす状況に段階的に曝露しながらリラックスすることで、恐怖を減少させる技法です。これは古典的条件付けの原理を活用しています。この選択肢は誤りです。 - 漸進的筋弛緩法
漸進的筋弛緩法は、筋肉を段階的に緊張させてから緩めることでリラックスを促す技法であり、オペラント条件付けとは関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 暴露反応妨害法
暴露反応妨害法は、強迫症などで用いられる技法で、不安を引き起こす状況に曝露しながら、それに対する回避行動を防ぐことで、恐怖や不安を軽減します。これは古典的条件付けの消去に基づいています。この選択肢は誤りです。 - フラッディング法
フラッディング法は、患者を恐怖刺激に一気に曝露することで恐怖を軽減させる技法であり、古典的条件付けに基づいています。この選択肢は誤りです。 - トークンエコノミー法
トークンエコノミー法は、オペラント条件付けの正の強化の原理を応用した技法で、望ましい行動に対して報酬としてトークンを与えることで行動を増加させます。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
オペラント条件付けと古典的条件付けの違いを整理しましょう:
- オペラント条件付け:行動に報酬や罰を与えて、行動の頻度を調整する(例:トークンエコノミー法)。
- 古典的条件付け:刺激と反応の関連付けを利用する(例:系統的脱感作法)。
各技法の原理を理解することで、問題に確実に対応できるようになります。