エネルギー代謝で正しいのはどれか。
- 基礎代謝量は安静時代謝量より大きい。
- 安静時代謝量は体重減少により低下する。
- 呼吸商は糖質の燃焼が多くなると低下する。
- 代謝当量〈METs〉は基礎代謝量を基準にしている。
- エネルギー代謝率〈RMR〉は安静時代謝量を基準にしている。
解答解説
正解は 2. 安静時代謝量は体重減少により低下する と 4. 代謝当量〈METs〉は基礎代謝量を基準にしている です。
各選択肢の解説
- 基礎代謝量は安静時代謝量より大きい
基礎代謝量(BMR)は、完全な安静状態でのエネルギー消費量であり、安静時代謝量(RMR)よりも低いことが一般的です。RMRには、少しの活動が含まれるため、BMRより大きい場合が多いです。 - 安静時代謝量は体重減少により低下する(正解)
体重が減少すると、体の総エネルギー消費量が減少しやすく、安静時代謝量も低下します。特に筋肉量が減少すると、安静時代謝も低くなる傾向があります。 - 呼吸商は糖質の燃焼が多くなると低下する
呼吸商(RQ)は、糖質の燃焼が多くなると1.0に近づきます。一方、脂質の燃焼が多いと呼吸商は0.7に近づくため、この選択肢は誤りです。 - 代謝当量〈METs〉は基礎代謝量を基準にしている(正解)
METs(Metabolic Equivalents)は、1 METを「座っている静かな状態の基礎代謝量」として定義しており、基礎代謝量を基準にしています。通常、1 METは3.5 mL/kg/分の酸素消費量とされています。 - エネルギー代謝率〈RMR〉は安静時代謝量を基準にしている
RMRは安静時代謝量そのものを指します。エネルギー代謝率とは呼ばれないため、この表現は正確ではありません。
ワンポイントアドバイス
エネルギー代謝に関する基礎知識として、基礎代謝量(BMR)と安静時代謝量(RMR)の違いを理解しておくことが大切です。また、METsの定義と、呼吸商の値が糖質と脂質の燃焼で異なることも覚えておきましょう。