同一の臓器から分泌されるホルモンの組み合わせで正しいのはどれか。
- アルドステロン – エリスロポエチン
- グルカゴン – ガストリン
- バソプレシン – オキシトシン
- パラトルモン – カルシトニン
- レニン – コルチゾール
解答解説
正解は 3. バソプレシン – オキシトシン です。
バソプレシンとオキシトシンは、どちらも視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。これらのホルモンは視床下部の神経細胞で生成され、下垂体後葉に輸送された後、血中に分泌されます。
各選択肢の解説
- アルドステロン – エリスロポエチン
アルドステロンは副腎皮質から分泌されるホルモンで、血圧や電解質の調節に関わります。一方、エリスロポエチンは腎臓で分泌され、赤血球の産生を促進します。これらは異なる臓器から分泌されるため、誤りです。 - グルカゴン – ガストリン
グルカゴンは膵臓のα細胞から分泌され、血糖値を上昇させるホルモンです。ガストリンは胃のG細胞から分泌され、胃酸の分泌を促進します。異なる臓器から分泌されるため、誤りです。 - バソプレシン – オキシトシン(正解)
バソプレシンとオキシトシンはともに視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。この組み合わせが正解です。 - パラトルモン – カルシトニン
パラトルモン(PTH)は副甲状腺から分泌され、血中のカルシウム濃度を上げる働きをします。カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌され、カルシウム濃度を下げる作用を持ちます。異なる臓器から分泌されるため、誤りです。 - レニン – コルチゾール
レニンは腎臓から分泌される酵素で、血圧調節に関与します。コルチゾールは副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドで、ストレス応答や代謝に関わります。これらも異なる臓器から分泌されるため、誤りです。
ワンポイントアドバイス
ホルモンの分泌部位については、視床下部と下垂体、甲状腺と副甲状腺、副腎と腎臓など、関連する臓器をセットで覚えると理解が深まります。バソプレシンとオキシトシンは視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されることを特に注意して覚えましょう。