肩関節外転150°の時の肩甲上腕関節外転角度で正しいのはどれか。
- 40°
- 60°
- 80°
- 100°
- 120°
解答解説
正解は4.100°です。
肩関節の外転運動は、肩甲上腕関節(上腕骨と肩甲骨の関節)の動きと、肩甲胸郭関節(肩甲骨の動き)の連動によって成り立っています。この比率をスキャプラヒューメラルリズム(2:1の比率)といい、外転150°の場合、肩甲上腕関節が約100°、肩甲胸郭関節が約50°の動きで構成されます。
選択肢の解説
- 40°
外転150°の際、肩甲上腕関節の外転角度はこの値より大きいです。この選択肢は誤りです。 - 60°
外転150°では、肩甲上腕関節はこの角度よりもさらに動きます。この選択肢は誤りです。 - 80°
スキャプラヒューメラルリズムから計算すると、肩甲上腕関節は外転150°の際に約100°動きます。この選択肢は誤りです。 - 100°
肩関節の外転150°は、肩甲上腕関節の約100°と肩甲胸郭関節の約50°によって構成されます。この選択肢が正解です。 - 120°
外転150°の際、肩甲上腕関節はこの値に達しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
スキャプラヒューメラルリズムを理解して肩関節の動きを整理しましょう:
- 外転運動の比率:肩甲上腕関節(2):肩甲胸郭関節(1)。
- 例:外転90°の場合 → 肩甲上腕関節60°、肩甲胸郭関節30°。
- 例:外転150°の場合 → 肩甲上腕関節100°、肩甲胸郭関節50°。
これを覚えることで、肩関節の外転や挙上の問題に対応できます。