免疫グロブリンで正しいのはどれか。
- IgGは胎盤を透過する
- IgMは唾液に含まれる
- IgDは肥満細胞を活性化する
- IgAは血漿中に占める割合が最も多い
- T細胞が抗原の刺激を受けて産生する
解答解説
正解は 1. IgGは胎盤を透過する です。
IgGは、血液中で最も豊富な免疫グロブリンであり、胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリンです。これにより、母体から胎児へ抗体が移行し、胎児に一時的な免疫を提供します。
各選択肢の解説
- IgGは胎盤を透過する(正解)
IgGは胎盤を通過し、胎児に母体の免疫を伝達することで、出生直後の感染防御に寄与します。 - IgMは唾液に含まれる
IgMは主に血液中に存在し、唾液や他の外分泌液にはほとんど含まれません。唾液などの外分泌液には主にIgAが含まれます。 - IgDは肥満細胞を活性化する
IgDは主にB細胞の表面に存在し、B細胞の成熟に関与しますが、肥満細胞を活性化する働きはありません。肥満細胞の活性化には主にIgEが関わります。 - IgAは血漿中に占める割合が最も多い
血漿中で最も多い免疫グロブリンはIgGです。IgAは主に粘膜や外分泌液(唾液や涙液など)に多く含まれ、局所免疫に重要な役割を果たします。 - T細胞が抗原の刺激を受けて産生する
免疫グロブリンはB細胞(特に形質細胞)が抗原刺激を受けて産生します。T細胞は免疫応答の調整や直接的な細胞攻撃に関わりますが、免疫グロブリンを産生することはありません。
ワンポイントアドバイス
免疫グロブリンの種類ごとの役割と分布を整理して覚えておきましょう。特にIgGの胎盤透過性やIgAの外分泌液中での存在など、それぞれの免疫グロブリンの特徴を押さえておくと理解が深まります。