第56回

第56回理学療法士国家試験 午後問題54

腱板を構成する筋はどれか。

  1. 肩甲下筋
  2. 三角筋
  3. 上腕筋
  4. 僧帽筋
  5. 大円筋

解答解説

正解は1.肩甲下筋です。

腱板(ローテーターカフ)は、肩関節の安定性を保つための筋群で、以下の4つの筋で構成されています:

  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋

これらの筋の腱が肩関節を取り囲み、肩の動きと安定をサポートしています。肩甲下筋はその一つに該当します。

選択肢の解説

  1. 肩甲下筋
    腱板を構成する筋の一つで、肩関節の内旋と安定に寄与します。この選択肢が正解です。
  2. 三角筋
    肩関節を覆う大きな筋で、肩関節の外転を主に担当しますが、腱板には含まれません。この選択肢は誤りです。
  3. 上腕筋
    上腕骨に付着する筋で、肘関節の屈曲を担います。腱板には含まれません。この選択肢は誤りです。
  4. 僧帽筋
    背中の表層にある筋で、肩甲骨の動きを制御しますが、腱板には含まれません。この選択肢は誤りです。
  5. 大円筋
    肩関節の内旋や内転を補助する筋ですが、腱板には含まれません。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

腱板(ローテーターカフ)を構成する筋は以下の4つです:

  • 棘上筋:肩関節の外転開始を担当。
  • 棘下筋:肩関節の外旋を担当。
  • 小円筋:肩関節の外旋と補助。
  • 肩甲下筋:肩関節の内旋を担当。
    腱板の役割は、肩関節を安定させながら自由な動きを可能にすることです。これらを正確に覚えておきましょう。