副交感神経の機能を持つのはどれか。
- 横隔神経
- 骨盤神経
- 舌下神経
- 内耳神経
- 肋間神経
解答解説
正解は 2. 骨盤神経 です。
骨盤神経は、副交感神経系の一部であり、特に骨盤内臓(膀胱や腸など)の調節に関わります。この神経は仙髄(S2~S4)から起こり、下部消化管や生殖器、泌尿器の機能に対して副交感神経としての作用を発揮します。
各選択肢の解説
- 横隔神経
横隔神経は頚神経叢(C3~C5)から起こり、主に横隔膜の運動を支配する運動神経です。副交感神経の機能はありません。 - 骨盤神経(正解)
骨盤神経は副交感神経系に属し、膀胱や直腸、生殖器などの機能を調整します。下部内臓に対する自律神経機能の一部を担っています。 - 舌下神経
舌下神経は第XII脳神経で、主に舌の運動を支配する運動神経です。副交感神経の機能はありません。 - 内耳神経
内耳神経(第VIII脳神経)は聴覚と平衡感覚を伝える感覚神経であり、副交感神経の機能は持っていません。 - 肋間神経
肋間神経は胸部の脊髄神経の枝であり、呼吸に関わる肋間筋や皮膚の感覚を支配します。副交感神経の機能はありません。
ワンポイントアドバイス
副交感神経の機能を持つ神経には、迷走神経(第X脳神経)や骨盤神経があります。特に骨盤神経は仙髄から起こり、下部内臓に影響を与えるため、副交感神経の機能を理解する上で重要です。