第59回

第59回理学療法士国家試験 午前問題60

右上肢を右外側より見た図(別冊No. 6)を別に示す。

腕橈骨筋のすぐ尺側で矢印部を走行する筋はどれか。

  1. 示指伸筋
  2. 小指伸筋
  3. 総指伸筋
  4. 長橈側手根伸筋
  5. 長母指伸筋

解答解説

正解は 4. 長橈側手根伸筋 です。

長橈側手根伸筋は、前腕の外側(橈側)に位置し、腕橈骨筋と隣接しています。腕橈骨筋のすぐ尺側(小指側)にはこの筋が走行しており、手関節の伸展と外転に寄与します。

各選択肢の解説

  1. 示指伸筋
    示指伸筋は前腕の背側で尺側(内側)に位置し、示指を伸展させる筋です。腕橈骨筋の隣には位置しません。
  2. 小指伸筋
    小指伸筋も前腕の背側で尺側寄りを走行し、小指を伸展させますが、腕橈骨筋のすぐ隣には位置しません。
  3. 総指伸筋
    総指伸筋は手指を伸展させる筋で、腕橈骨筋のさらに内側に位置します。腕橈骨筋の隣に直接あるわけではありません。
  4. 長橈側手根伸筋(正解)
    長橈側手根伸筋は腕橈骨筋のすぐ隣、やや尺側に位置し、手関節の伸展および外転を行います。このため、問題の図で示される位置に該当します。
  5. 長母指伸筋
    長母指伸筋は母指を伸展させる筋で、やや尺側に位置しますが、腕橈骨筋のすぐ隣ではありません。

ワンポイントアドバイス

前腕の筋肉を理解する際には、腕橈骨筋を基準にして周囲の筋肉の位置関係を把握するとわかりやすくなります。特に、長橈側手根伸筋が腕橈骨筋と隣接していることを覚えておくと、解剖学的な位置関係を正確に理解できます。