呼吸器で正しいのはどれか。
- 気管支は下気道に含まれる
- 輪状軟骨は弾性軟骨である
- 気管の長さは約20cmである
- 咽頭の下端はC8の位置にある
- 気管の延長線に対する分岐角度は左気管支より右気管支の方が大きい
解答解説
正解は 1. 気管支は下気道に含まれる です。
気管支は気管とともに下気道の一部を構成します。一方、他の選択肢には誤りがあり、呼吸器の解剖に関する重要なポイントを含んでいます。
各選択肢の解説
- 気管支は下気道に含まれる(正解)
呼吸器は上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)と下気道(気管、気管支、肺)に分けられます。気管支は下気道に含まれる正しい記述です。 - 輪状軟骨は弾性軟骨である
輪状軟骨は硝子軟骨で構成されており、弾性軟骨ではありません。喉頭の構造で弾性軟骨を持つものには喉頭蓋軟骨があります。 - 気管の長さは約20cmである
気管の長さは成人で約10~12cm程度です。20cmは実際よりも長すぎるため誤りです。 - 咽頭の下端はC8の位置にある
咽頭の下端はC6の位置にあり、ここから食道と気管に分かれます。C8は誤りです。 - 気管の延長線に対する分岐角度は左気管支より右気管支の方が大きい
右主気管支の分岐角度は約25°と小さく、気管の延長線に対してほぼ直線的です。一方、左主気管支の分岐角度は約45°と大きく、右より急な角度で分岐します。この記述は逆であり誤りです。
ワンポイントアドバイス
呼吸器の解剖学では、気道の分岐や軟骨の種類など基本的な構造を正確に把握することが重要です。特に右主気管支がより直線的で、異物が入りやすい特徴や、輪状軟骨が硝子軟骨であることを整理して覚えておきましょう。