原発性自然気胸について正しいのはどれか。
- 男性に多い。
- 肥満者に多い。
- 再発は稀である。
- 低身長者に多い。
- 60歳以上に多い。
解答解説
正解は1です。
原発性自然気胸は、特に若年男性に多く発生します。原因は肺の表面にできたブラやブレブ(肺胞の異常な膨らみ)の破裂であり、特に高身長で痩せ型の男性に多いとされています。
各選択肢の解説
- 男性に多い。(正解)
正しい選択肢です。原発性自然気胸は、男性に多い疾患であり、特に10代から30代の若年者に発生しやすいです。 - 肥満者に多い。
原発性自然気胸は、むしろ痩せ型の人に多くみられます。肥満者には少ないため、この選択肢は誤りです。 - 再発は稀である。
原発性自然気胸は再発率が高い疾患で、再発率は30~50%とされています。この選択肢は誤りです。 - 低身長者に多い。
原発性自然気胸は、高身長の人に多く見られる疾患です。低身長者に多いという記述は誤りです。 - 60歳以上に多い。
60歳以上では、原発性ではなく慢性肺疾患(COPDなど)に伴う続発性自然気胸が多くなります。原発性自然気胸は若年層に多いため、この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
原発性自然気胸の特徴を押さえましょう:
- 好発:若年男性、高身長、痩せ型。
- 原因:ブラやブレブの破裂による。
- 症状:突然の胸痛、呼吸困難、片側の肺の虚脱音。
- 治療:軽症では安静、重症例では胸腔ドレナージや手術(ブラの切除)。
再発予防のために手術(胸腔鏡下手術)が推奨されることがあります。