腰部脊柱管狭窄症で正しいのはどれか。
- 先天発症が多い。
- 内反尖足を生じる。
- 間欠性跛行を生じる。
- 腰椎前屈で症状が増強する。
- 下肢の深部腱反射は亢進する。
解答解説
正解は3です。
間欠性跛行は、腰部脊柱管狭窄症(LSS)の代表的な症状です。歩行や立位で下肢の痛みやしびれが増悪し、休息や腰を前屈することで症状が軽減します。
各選択肢の解説
- 先天発症が多い。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢や変性による後天的な発症が大多数を占めます。先天的な狭窄は稀です。この選択肢は誤りです。 - 内反尖足を生じる。
内反尖足は、下位運動ニューロン障害や特定の神経筋疾患(例:脊髄空洞症など)で見られますが、腰部脊柱管狭窄症には特徴的ではありません。この選択肢は誤りです。 - 間欠性跛行を生じる。(正解)
正しい選択肢です。腰部脊柱管狭窄症では、脊髄神経や馬尾神経が圧迫され、歩行や立位で症状が悪化する間欠性跛行が特徴的に見られます。 - 腰椎前屈で症状が増強する。
腰椎を前屈すると、脊柱管内のスペースが広がり、神経圧迫が軽減されるため、症状が軽減することが多いです。後屈では症状が増悪します。この選択肢は誤りです。 - 下肢の深部腱反射は亢進する。
腰部脊柱管狭窄症では、神経圧迫により深部腱反射が低下することがあります。亢進することは稀です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
腰部脊柱管狭窄症の特徴を覚える際のポイント:
- 主な症状:間欠性跛行、腰痛、下肢のしびれや痛み。
- 姿勢と症状:前屈で軽減、後屈で悪化。
- 治療法:保存療法(運動療法、薬物療法)や手術療法(神経除圧術など)。
日常生活動作での姿勢や歩行訓練も重要な治療の一環です。