遠心性収縮が生じるのはどれか。
- 頭上に手を挙げるときの三角筋前部線維
- 懸垂で体を下ろすときの上腕二頭筋
- 腕立て伏せで肘を伸ばすときの上腕三頭筋
- 椅子から立ち上がるときの大腿四頭筋
- しゃがみ込むときのヒラメ筋
解答解説
正解は2. 懸垂で体を下ろすときの上腕二頭筋と5. しゃがみ込むときのヒラメ筋です。
遠心性収縮は、筋肉が収縮しながらも筋が伸びていく状況で起こります。主に、重力や外力に抵抗しながら動作をコントロールする際に発生します。
各選択肢の解説
- 頭上に手を挙げるときの三角筋前部線維
頭上に手を挙げる動作では、三角筋前部線維が短縮性収縮(求心性収縮)を行います。遠心性収縮ではありません。この選択肢は誤りです。 - 懸垂で体を下ろすときの上腕二頭筋(正解)
懸垂で体を下ろす際には、上腕二頭筋が収縮しながらも筋が伸びていき、動作をコントロールします。これは典型的な遠心性収縮です。この選択肢は正しいです。 - 腕立て伏せで肘を伸ばすときの上腕三頭筋
肘を伸ばす動作では、上腕三頭筋が短縮性収縮を行います。遠心性収縮ではありません。この選択肢は誤りです。 - 椅子から立ち上がるときの大腿四頭筋
椅子から立ち上がる動作では、大腿四頭筋が短縮性収縮を行います。遠心性収縮ではありません。この選択肢は誤りです。 - しゃがみ込むときのヒラメ筋(正解)
しゃがみ込む際には、ヒラメ筋が収縮しながらも筋が伸び、動作を制御しています。これは遠心性収縮に該当します。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
筋収縮の種類を理解するポイント
- 短縮性収縮(求心性収縮):筋が縮みながら力を発揮する。例:ダンベルを持ち上げる動作。
- 遠心性収縮:筋が伸びながら力を発揮する。例:ダンベルを下ろす動作。
- 等尺性収縮:筋の長さが変わらずに力を発揮する。例:壁を押す動作。
筋肉の動きを理解することで、理学療法や運動指導に役立ちます。