疲労骨折が最も多いのはどれか。
- 脛骨
- 骨盤
- 中足骨
- 腓骨
- 腰椎
解答解説
正解は5. 腰椎です。
解説
疲労骨折は、骨が繰り返しの負荷によって疲労し、徐々に損傷が蓄積されることで生じる骨折です。特に運動や身体活動の多い人(アスリート、兵士、労働者など)に多くみられます。
腰椎の疲労骨折は、スポーツ選手や身体を頻繁に捻る動作を行う職業で最も多く見られる疲労骨折の部位です。特に腰椎分離症として知られ、繰り返しの過伸展や回旋動作が原因で起こります。
疲労骨折の発生部位と特徴
- 脛骨(誤り)
- 脛骨は下肢の疲労骨折の中で最も頻度が高い部位ですが、全体としては腰椎がより多いです。特にランナーやジャンプ競技の選手に多くみられます。
- 骨盤(誤り)
- 骨盤の疲労骨折はまれで、特に高齢者や骨粗鬆症を伴う場合に起こることがありますが、一般的な発生頻度は低いです。
- 中足骨(誤り)
- 中足骨の疲労骨折は、「行軍骨折」として知られており、長距離歩行やランニングなどで発生します。しかし、腰椎分離症ほどの頻度はありません。
- 腓骨(誤り)
- 腓骨の疲労骨折は脛骨に比べて発生頻度が低く、ランニングやジャンプの繰り返し動作が原因となることがありますが、全体として稀です。
- 腰椎(正解)
- 特に腰椎分離症として知られる疲労骨折が、疲労骨折全体で最も多い部位です。若年アスリート(特に野球や体操、ラグビーなどの競技者)に多くみられます。
ワンポイントアドバイス
疲労骨折の好発部位としては、腰椎(特に分離症)が最も多く、次いで脛骨や中足骨が挙げられます。スポーツや身体活動の特徴に応じた負荷が関係しているため、部位ごとの原因と発生メカニズムを整理して覚えましょう。