ミオシンフィラメントが存在するのはどれか。3つ選べ。
- A帯
- H帯
- I帯
- Z帯
- 筋節
解答解説
正解は 1. A帯, 2. H帯, 5. 筋節 です。
ミオシンフィラメントは、筋収縮を司る太いフィラメントであり、筋節(サルコメア)内の特定の領域に分布します。具体的には、筋節全体にわたるA帯(暗帯)内に存在し、その中央部であるH帯はミオシンフィラメントのみが含まれます。また、筋節全体(Z帯~Z帯)に含まれますが、I帯やZ帯にはミオシンフィラメントは存在しません。
各選択肢の解説
- A帯(正解)
A帯は、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが重なる領域で、ミオシンフィラメントが含まれます。筋節内の暗い部分です。 - H帯(正解)
H帯はA帯の中央部分で、ミオシンフィラメントのみが存在する領域です。収縮時にはこの帯が狭くなります。 - I帯
I帯はアクチンフィラメントのみが存在する領域で、ミオシンフィラメントは含まれません。収縮時には幅が縮小します。 - Z帯
Z帯は筋節の境界を形成する構造で、アクチンフィラメントが結合する部分です。ミオシンフィラメントはここには存在しません。 - 筋節(正解)
筋節はZ帯からZ帯までの1単位を指し、A帯やH帯が含まれるため、結果としてミオシンフィラメントも含まれます。
ワンポイントアドバイス
筋節内の帯構造を整理して覚える際は、「A帯にミオシンが存在し、H帯はミオシンのみ、I帯はアクチンのみ」と分けて覚えると分かりやすいです。また、Z帯は筋節の構造的区切りであることを押さえましょう。