水中での立位姿勢を図に示す。体重の約50%が免荷されるのはどれか。
- 図1
- 図2
- 図3
- 図4
- 図5
解答解説
正解は4. 図4です。
解説
水中での免荷率は、水深によって異なります。以下は、体がどの程度水中に浸かっているかによる免荷率の目安です:
- 水深が腸骨(骨盤)レベル:体重の約50%が免荷される
- 水深が胸部レベル:体重の約70~80%が免荷される
- 水深が頸部レベル:体重の約90%が免荷される
図4では、水面が腸骨(骨盤)に位置していることが確認できるため、体重の約50%が免荷されている状態を示しています。
選択肢の解説
- 図1(誤り)
水深が膝付近であり、免荷率は非常に少なく、体重の約10~15%が免荷される程度です。 - 図2(誤り)
水深が大腿の中間付近であり、免荷率は20~30%程度と考えられます。50%の免荷には至りません。 - 図3(誤り)
水深が股関節付近であり、免荷率は約30~40%程度です。 - 図4(正解)
水深が腸骨(骨盤)レベルで、体重の約50%が免荷されるため正解です。 - 図5(誤り)
水深が胸部に達しており、免荷率は約70~80%に達するため、50%よりも高い免荷率です。
ワンポイントアドバイス
水中運動は、患者の体重を水の浮力で軽減しながら、負担を減らして運動を行える点が利点です。水深と免荷率の関係を正確に把握し、リハビリ計画に適切な水深を選択することが重要です。腸骨レベルの水深が、約50%の体重免荷を達成する基準であることを覚えておきましょう。