第56回

第56回理学療法士国家試験 午後問題37

関節可動域の改善を主な目的とするのはどれか。2つ選べ。

  1. Böhler体操
  2. Buerger-Allen体操
  3. Codman体操
  4. Frenkel体操
  5. McKenzie体操

解答解説

正解は3.Codman体操5.McKenzie体操です。

Codman体操は、主に肩関節の関節可動域改善を目的とした方法です。一方、McKenzie体操は、脊椎の可動域改善や姿勢矯正を目的とする方法であり、特に腰椎の可動域改善に効果があります。

選択肢の解説

  1. Böhler体操
    Böhler体操は、足部の筋力強化や姿勢矯正を目的とする方法であり、関節可動域の改善を主な目的とはしていません。この選択肢は誤りです。
  2. Buerger-Allen体操
    Buerger-Allen体操は、下肢の血流改善を目的とする方法で、主に末梢血管疾患に適用されます。関節可動域の改善が主目的ではありません。この選択肢は誤りです。
  3. Codman体操
    Codman体操は、振り子運動を用いて肩関節の可動域改善を図る方法で、凍結肩(五十肩)や肩関節拘縮のリハビリに広く用いられています。この選択肢が正解です。
  4. Frenkel体操
    Frenkel体操は、小脳性運動失調における協調運動の改善を目的とした体操であり、関節可動域の改善を主目的としていません。この選択肢は誤りです。
  5. McKenzie体操
    McKenzie体操は、脊椎の可動域改善や痛みの軽減を目的としており、特に腰椎の可動域を広げるために使用されます。腰痛や椎間板ヘルニアなどの治療で用いられます。この選択肢が正解です。

ワンポイントアドバイス

各体操の目的を理解し、適切な適用場面を覚えることが重要です。

  • Codman体操は、肩関節の可動域改善に特化。
  • McKenzie体操は、腰椎の可動域改善や姿勢矯正に有効。
    一方、Buerger-Allen体操(血流改善)やFrenkel体操(協調運動)は目的が異なるので、混同しないよう注意しましょう。