QOL評価尺度はどれか。
- TMT
- SF-36
- Katz Index
- ESCROW Profile
- 老研式活動能力指標
解答解説
正解は 2. SF-36 です。
SF-36(Short Form-36 Health Survey)は、QOL(生活の質)を評価する尺度として広く使用されています。身体的健康、心理的健康、社会的機能、役割制限など8つの領域を評価する自己記入式の質問票であり、総合的な健康状態や生活の質の測定に適しています。
各選択肢の解説
- TMT(Trail Making Test)
TMTは認知機能や注意力を評価する神経心理学的検査です。主に高次脳機能障害の評価に使用され、QOL評価尺度ではありません。 - SF-36(正解)
SF-36は身体的・精神的健康に関連する広範な領域を網羅したQOL評価尺度です。多くの疾患や健康状態で適用可能で、臨床研究や疫学研究でも使用されます。 - Katz Index
Katz Indexは、ADL(Activities of Daily Living、日常生活動作)の評価尺度であり、主に高齢者の機能的自立度を測定します。QOLそのものを評価する尺度ではありません。 - ESCROW Profile
ESCROW Profileはリハビリテーションの治療効果を評価するためのプロファイルで、身体機能や心理社会的適応を主に測定します。QOL評価に特化していません。 - 老研式活動能力指標
老研式活動能力指標は、高齢者の身体的活動能力を評価する日本の尺度で、主に機能的自立度に焦点を当てています。QOL全般の評価尺度ではありません。
ワンポイントアドバイス
QOLを評価する際には、SF-36以外にもWHO-QOLやEQ-5Dといった国際的に使用される尺度があります。疾患や研究目的に応じて適切な尺度を選択することが重要です。特にSF-36は汎用性が高いので、特徴をしっかり押さえておきましょう。