理学療法実施時のインフォームドコンセントで適切なのはどれか。
- 専門用語で説明する。
- 患者の同意内容は文書で保存する。
- 患者の要求があってから説明する。
- 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
- 患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。
解答解説
正解は 2. 患者の同意内容は文書で保存する です。
インフォームドコンセントは、患者が治療内容を十分に理解し、納得した上で治療を受けるための基本的なプロセスです。その内容を文書で保存することは、患者の権利を守るだけでなく、医療者側の説明責任を果たした証拠にもなります。これにより、同意内容を明確にし、患者と医療者間の認識のズレを防ぐことができます。
選択肢の解説
- 専門用語で説明する。
この選択肢は誤りです。インフォームドコンセントでは、患者が正確に理解できる平易な言葉で説明することが重要です。専門用語は患者の理解を妨げる可能性があります。 - 患者の同意内容は文書で保存する。
この選択肢が正解です。文書で保存することにより、患者との認識が一致し、合意内容を明確にすることで、医療トラブルの防止にも役立ちます。 - 患者の要求があってから説明する。
この選択肢は誤りです。インフォームドコンセントは患者の要求がなくても、治療を始める前に必ず行うべきです。事後の説明では患者の権利を十分に守れません。 - 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。
この選択肢は誤りです。患者の判断能力が不十分な場合、代理人や家族と相談して、患者にとって最善の選択をすることが必要です。 - 患者は正当な理由がなければ同意を撤回できない。
この選択肢は誤りです。患者は、治療中であっても理由に関係なく同意を撤回する権利が保障されています。
ワンポイントアドバイス
インフォームドコンセントは、患者が納得したうえで治療に参加するための基本的なプロセスです。説明内容を文書で保存することで、患者の権利を守るとともに、医療者側の説明責任を果たすことができます。また、患者の同意は治療の途中でも撤回可能であることを念頭に置きましょう。