第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題33

腱板損傷の検査で正しいのはどれか。

  1. Chair テスト
  2. Jackson テスト
  3. Spurling テスト
  4. Thomsen テスト
  5. Drop arm テスト

解答解説

正解は5.Drop arm テストです。

Drop arm テストは腱板損傷の検査で、特に棘上筋の損傷を評価します。患者の上肢を外転位に保持させ、ゆっくりと下ろす動作中に痛みが生じたり、コントロールできずに落下する場合、腱板の損傷が疑われます。

各選択肢の解説

  1. Chairテスト
    この選択肢は誤りです。Chairテストは手関節や手指の筋力評価であり、腱板損傷の検査ではありません。
  2. Jacksonテスト
    この選択肢は誤りです。Jacksonテストは頸椎症や神経根障害の評価に用いられる検査です。
  3. Spurlingテスト
    この選択肢は誤りです。SpurlingテストもJacksonテスト同様に神経根障害を評価する検査です。
  4. Thomsenテスト
    この選択肢は誤りです。Thomsenテストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の診断に用いられます。
  5. Drop armテスト
    この選択肢が正解です。Drop armテストは、腱板損傷(特に棘上筋)の評価に用いられる検査です。

ワンポイントアドバイス

腱板損傷の評価には、Drop armテスト空き缶テスト(Jobeテスト)が有名です。それぞれの動作や結果の解釈を覚えておきましょう。しましょう。