ICFの評価点で正しいのはどれか。
- 心身機能の第一評価点は障害の性質を示す。
- 身体構造の第二評価点は障害の部位を示す。
- 活動と参加の第一評価点は実行状況での困難度を示す。
- 活動と参加の第二評価点は支援ありでの能力の困難度を示す。
- 環境因子の第一評価点の+記号は阻害因子を示す。
解答解説
正解は3.活動と参加の第一評価点は実行状況での困難度を示すです。
ICF(国際生活機能分類)の活動と参加における第一評価点は、患者の実行状況(実際の環境下での活動や参加)における困難度を表します。これにより、患者が現実生活で直面している問題を明確にすることができます。
選択肢の解説
- 心身機能の第一評価点は障害の性質を示す。
この選択肢は誤りです。心身機能の第一評価点は障害の程度を示します。性質ではなく、機能の損傷がどの程度かを定量的に評価します。 - 身体構造の第二評価点は障害の部位を示す。
この選択肢は誤りです。身体構造の第二評価点は変形や欠損の種類を示します。部位を特定するものではありません。 - 活動と参加の第一評価点は実行状況での困難度を示す。
この選択肢が正解です。活動と参加の第一評価点は実行状況、つまり個人が支援を受けた環境でどれだけ活動や参加ができているかを評価します。 - 活動と参加の第二評価点は支援ありでの能力の困難度を示す。
この選択肢は誤りです。第二評価点は能力を評価し、支援なしでの活動や参加の困難度を示します。 - 環境因子の第一評価点の+記号は阻害因子を示す。
この選択肢は誤りです。環境因子の+記号は促進因子を示します。阻害因子は-記号で示されます。
ワンポイントアドバイス
ICFでは、第一評価点が「実行状況」、第二評価点が「能力」を示します。また、環境因子では+が促進因子、-が阻害因子を表します。この違いを正確に覚えることが、ICFの評価点を理解する鍵です。