80歳の男性。両膝痛のため、自宅内で自走用標準型車椅子を使用することとなったが、廊下幅が狭く、方向転換ができないと相談があった。現在使用している車椅子で180度方向転換が可能となる最小の廊下幅は何cmか。ただし、使用する車椅子は全幅70cm、全長120cmとする。
- 90
- 120
- 140
- 180
- 200
解答解説
正解は3. 140です。
車椅子が180度方向転換を行うには、車椅子の全長(120cm)を直径とした円が回転可能なスペースが必要です。このため、直径に相当する廊下幅が確保される必要があります。70cmの全幅に基づき、斜め方向での動きを考慮して最小の幅は約140cmとされています。
各選択肢の解説
- 90
90cmでは車椅子の全幅(70cm)は通過可能ですが、180度方向転換を行うスペースは確保できません。 - 120
120cmは車椅子の全長と同じですが、方向転換にはさらに幅が必要です。この値では不十分です。 - 140
正解です。全長120cmを基準とし、少し余裕を持たせた140cmが最小の廊下幅となります。実際にはこれが一般的に必要なスペースとされます。 - 180
180cmは方向転換には十分なスペースですが、最小幅としては過剰です。 - 200
200cmも十分すぎるスペースであり、必要最小限ではありません。
ワンポイントアドバイス
車椅子の回転半径や廊下幅を計算する際には、全長や全幅を基準に円の直径をイメージすることが重要です。特に方向転換を考慮する際、必要なスペースを事前に確認し、居住環境を適切に調整することが求められます。