下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか。
- メラトニン
- オキシトシン
- バソプレシン
- プロラクチン
- テストステロン
解答解説
正解は4です。
プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで、乳腺の発達と乳汁分泌を促進する役割を持っています。
各選択肢の解説
- メラトニン
メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで、主に体内時計(サーカディアンリズム)の調整に関与します。下垂体前葉からは分泌されません。この選択肢は誤りです。 - オキシトシン
オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで、子宮収縮や乳汁射出を促進します。下垂体前葉から分泌されるホルモンではありません。この選択肢は誤りです。 - バソプレシン
バソプレシン(抗利尿ホルモン)は下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓での水の再吸収を促進し、体液量を調整します。この選択肢は誤りです。 - プロラクチン(正解)
正しい選択肢です。プロラクチンは下垂体前葉から分泌され、乳腺の発達や乳汁分泌を促進する働きをします。また、分娩後の母乳育児において重要なホルモンです。 - テストステロン
テストステロンは主に精巣(ライディッヒ細胞)で産生されるホルモンです。下垂体前葉から分泌されるホルモンではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
下垂体前葉と後葉の分泌ホルモンをしっかり区別しましょう:
- 前葉:成長ホルモン(GH)、プロラクチン(PRL)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)。
- 後葉:オキシトシン、バソプレシン(抗利尿ホルモン)。
この区分を押さえると、ホルモンの機能と分泌場所が整理されます。