自律神経の二重支配を受けるのはどれか。
- 汗腺
- 膵臓
- 脾臓
- 立毛筋
- 副腎髄質
解答解説
正解は2です。
膵臓は、自律神経の二重支配(交感神経と副交感神経の両方の支配)を受ける器官です。具体的には、交感神経は膵液やインスリンの分泌を抑制し、副交感神経はこれを促進します。このように、膵臓の活動は自律神経系によって調節されています。
各選択肢の解説
- 汗腺
汗腺は交感神経のみによる単独支配を受けます。交感神経の活動によりエクリン汗腺が活性化し、体温調節に重要な汗の分泌を行います。この選択肢は誤りです。 - 膵臓(正解)
正しい選択肢です。膵臓は、交感神経と副交感神経の両方から支配を受けます。交感神経は分泌抑制、副交感神経は分泌促進に関与します。 - 脾臓
脾臓は交感神経のみの支配を受けます。交感神経の活動によって血液中の赤血球や白血球の調整が行われます。この選択肢は誤りです。 - 立毛筋
立毛筋は交感神経のみの支配を受け、寒冷刺激や強い感情に応じて収縮し、鳥肌を形成します。この選択肢は誤りです。 - 副腎髄質
副腎髄質も交感神経のみの支配を受けます。交感神経の刺激により、アドレナリンやノルアドレナリンを分泌します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
自律神経の支配は、以下の分類を覚えると理解しやすくなります:
- 二重支配(交感神経と副交感神経):心臓、気管支、胃腸、膵臓など。
- 交感神経のみ:汗腺、立毛筋、副腎髄質、脾臓、血管平滑筋など。
二重支配される臓器では、交感神経と副交感神経が拮抗的に働くことで精密な調節が行われています。