運動軸が2つの関節はどれか。
- 環軸関節
- 距腿関節
- 肩鎖関節
- 橈骨手根関節
- 腕尺関節
解答解説
正解は4です。
橈骨手根関節は、屈曲・伸展(前後軸)および橈屈・尺屈(左右軸)の2軸運動を持つ関節です。このように、2つの運動軸を持つ関節は楕円関節に分類されます。
各選択肢の解説
- 環軸関節
環軸関節(第1頚椎と第2頚椎の関節)は、軸を中心とした回旋運動(1軸性)を特徴とする関節であり、2軸運動ではありません。この選択肢は誤りです。 - 距腿関節
距腿関節(足関節の主関節)は、背屈・底屈(前後軸)の1軸運動を行う蝶番関節であり、2軸性ではありません。この選択肢は誤りです。 - 肩鎖関節
肩鎖関節は、鎖骨と肩甲骨をつなぐ関節で、複雑な運動(回旋・引き上げ・引き下げなど)が行われますが、運動軸が2つの関節ではありません。この選択肢は誤りです。 - 橈骨手根関節(正解)
正しい選択肢です。橈骨手根関節は、楕円関節に分類され、屈曲・伸展と橈屈・尺屈の2軸性運動を持つ関節です。手の動きの基盤を提供する重要な関節です。 - 腕尺関節
腕尺関節(肘関節の一部)は、屈曲・伸展(前後軸)の1軸性運動を行う蝶番関節であり、2軸運動を持つ関節ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
関節の分類(1軸、2軸、多軸)とその運動軸の特性を覚える際には、以下のポイントが重要です:
- 1軸関節:蝶番関節(例:肘関節)、車軸関節(例:環軸関節)。
- 2軸関節:楕円関節(例:橈骨手根関節)、鞍関節(例:母指CM関節)。
- 多軸関節:球関節(例:肩関節、股関節)。
橈骨手根関節のように、複数の運動軸を持つ関節は多様な動きを支える役割を持っています。