筋滑車がみられる筋はどれか。
- 烏口腕筋
- 顎二腹筋
- 示指伸筋
- 小胸筋
- 上斜筋
解答解説
正解は2と5です。
筋滑車(筋を滑らせて方向を変える構造)が見られる筋には、顎二腹筋の中間腱と上斜筋の滑車構造が含まれます。筋滑車は、力の方向を変える役割を果たします。
各選択肢の解説
- 烏口腕筋
烏口腕筋は肩関節の屈曲や内転を行う筋で、滑車構造を持たず、直線的に動作します。この選択肢は誤りです。 - 顎二腹筋(正解)
正しい選択肢です。顎二腹筋は、前腹と後腹に分かれ、両者をつなぐ中間腱が舌骨に固定されて滑車のように働きます。この構造により、筋の収縮方向が変えられます。 - 示指伸筋
示指伸筋は、指を伸展させる筋であり、滑車構造を持たず、直線的な動きが主です。この選択肢は誤りです。 - 小胸筋
小胸筋は肩甲骨を前方に引く筋で、滑車構造を持たず、骨や腱に沿って動作します。この選択肢は誤りです。 - 上斜筋(正解)
正しい選択肢です。上斜筋(眼球運動に関与する筋)は、滑車(滑車構造)を通じて方向を変え、眼球を下内方に引く働きをします。この構造は力の方向を調整する重要な役割を果たします。
ワンポイントアドバイス
筋滑車は、力の方向を変える仕組みで、効率的に運動を行うために存在します。特に以下の筋を覚えておくと良いでしょう:
- 顎二腹筋の中間腱:滑車で力の方向を調整。
- 上斜筋の滑車構造:眼球運動の調整。
この知識は解剖学の基本であり、筋肉や腱の力学的な働きを理解する上で重要です。