痛検査に用いるのはどれか。
- face scale
- GCS
- mRS
- MTS(Modified Tardieu Scale)
- NRS
解答解説
正解は1と5です。
痛みの評価に用いられる尺度には、患者が主観的に痛みを表現できる方法が採用されます。face scaleとNRS(Numerical Rating Scale)は、痛みの強さを評価する際に広く用いられます。
各選択肢の解説
- face scale(正解)
正しい選択肢です。face scale(顔スケール)は、特に子どもやコミュニケーションが難しい患者に用いられる痛み評価尺度です。表情を示すイラストを見せ、患者に該当する顔を選んでもらうことで痛みの強さを評価します。 - GCS
GCS(Glasgow Coma Scale)は、意識レベルを評価するスケールです。開眼、言語応答、運動応答の3項目で構成され、痛みの評価には直接関係しません。この選択肢は誤りです。 - mRS
mRS(Modified Rankin Scale)は、脳卒中後の障害の程度を評価するスケールです。患者の日常生活動作の自立度を6段階で評価するもので、痛みの評価には使用しません。この選択肢は誤りです。 - MTS(Modified Tardieu Scale)
MTSは、痙縮を評価するスケールで、筋肉の張力や反射的な収縮の程度を測定します。痛みの評価には直接関係しません。この選択肢は誤りです。 - NRS(Numerical Rating Scale)(正解)
正しい選択肢です。NRSは0(痛みなし)から10(最悪の痛み)の数値で痛みの強さを評価します。患者が数値で痛みを表現できる場合に適したスケールです。
ワンポイントアドバイス
痛みの評価は患者の主観的な感覚を測定するため、face scaleやNRSのように患者が痛みをわかりやすく表現できる方法を選択します。一方で、意識レベル(GCS)や障害評価(mRS)、痙縮評価(MTS)は痛みの測定には使用しないため、各スケールの目的を区別して覚えておくことが重要です。