Down症候群の乳幼児期に特徴的な座位姿勢はどれか。
解答解説
正解は2です。
Down症候群の乳幼児では、筋緊張が低下しているため、関節の過可動性がみられることがあります。この影響により、座位ではW座り(2の姿勢)が特徴的です。この姿勢は安定性を得やすい反面、骨格や筋力への負担が懸念されます。
各選択肢の解説
- 足を揃えて座る座位
この姿勢は通常、筋緊張が正常または高めである乳幼児にみられることが多いです。Down症候群の乳幼児では筋緊張が低下しているため、このように足を揃えて座ることは一般的ではありません。 - W座り(足を外転・内旋させて膝を曲げた座位)(正解)
正しい選択肢です。W座りは、Down症候群の乳幼児に多く見られる特徴的な座位です。この姿勢は股関節や膝関節の過可動性によるもので、筋緊張の低下と安定性の確保が関係しています。 - 脚を前後に開いたアシンメトリーな座位
この姿勢は体幹筋のアンバランスや麻痺などがある場合に見られることが多く、Down症候群特有のものではありません。 - 両足を伸ばして座る長座位
長座位は一般的な座位姿勢ですが、筋緊張が低下しているDown症候群の乳幼児では、体幹や股関節周囲の安定性が不足し、この姿勢を長く維持することは難しいです。 - 股関節を大きく外転させた座位
この姿勢は、股関節の柔軟性が高い乳幼児に見られる場合がありますが、Down症候群の特徴的な姿勢ではありません。
ワンポイントアドバイス
Down症候群の乳幼児では筋緊張低下や関節の過可動性が見られるため、座位では安定性を優先したW座りがよく見られます。この姿勢は安定性を得るには有効ですが、長期間続けると関節や骨格の変形につながる可能性があるため、適切な介入が必要です。