立位姿勢から膝関節を屈曲し、体幹を前傾させて静止した姿勢を図に示す。床反力ベクトルの作用線の向きが正しいのはどれか。ただし、矢印は力の向き、点線はその延長線を示す。
- a
- b
- c
- d
- e
解答解説
正解は3. cです。
床反力はニュートンの作用・反作用の法則に基づき、身体重心が及ぼす力(重力)に対して反発する力として生じます。静止した状態では、身体重心の投影点(重心線)と床反力のベクトルが一致します。図では、身体重心から垂直に延長された線がcと一致しているため、cが正解です。
各選択肢の解説
- a
この選択肢は誤りです。aの矢印は身体重心の真下に向かっておらず、床反力の作用線を正しく示していません。 - b
この選択肢は誤りです。bの矢印はやや外側に偏っており、身体重心の位置と一致していないため、床反力の正しい向きではありません。 - c
この選択肢が正解です。cの矢印は身体重心から垂直に下方へ延びる作用線を正確に示しており、静止した姿勢における床反力の向きを正しく表しています。 - d
この選択肢は誤りです。dの矢印は身体重心より外側を通るため、床反力の正しい方向ではありません。 - e
この選択肢は誤りです。eの矢印は身体重心から大きく外れており、床反力の作用線として適切ではありません。
ワンポイントアドバイス
床反力ベクトルは、静止時に身体重心から垂直に下方へ延びる線と一致します。ニュートンの作用・反作用の法則を基に、床反力と重力の関係を理解しておきましょう。試験では重心線や床反力線が正確に描かれているかを見極める力が求められます。