図に示す姿勢が出現する時期として正しい順序はどれか。
- A → B → C
- A → C → B
- B → C → A
- C → A → B
- C → B → A
解答解説
正解は2.A → C → Bです。
解説
姿勢の発達は、反射の消失や新しい姿勢制御の獲得を通じて進行します。各図の姿勢とその出現時期を以下に解説します。
姿勢の解説
- A(非対称性緊張性頸反射:ATNR)
生後すぐに観察される原始反射の一つで、生後4〜6か月ごろまでに消失します。首を回した方向に伸展、反対側に屈曲する姿勢が見られます。 - C(Landau反射)
生後3〜5か月頃から出現し、12〜24か月ごろまで継続します。腹ばいで持ち上げた際、頭・体幹・四肢が伸展する姿勢を取ります。 - B(四つ這い準備姿勢)
生後6〜8か月ごろから観察され、歩行前の準備段階として体幹と四肢の筋力発達に関係します。
正しい順序
- 最初にA(非対称性緊張性頸反射)が出現します。これは最も早期に見られる反射です。
- 次にC(Landau反射)が出現します。体幹や四肢の伸展制御の発達に関連します。
- 最後にB(四つ這い準備姿勢)が出現します。これは運動発達が進行してから見られる姿勢です。
各選択肢の解説
- A → B → C
四つ這い準備姿勢(B)はLandau反射(C)よりも後に出現するため、この順序は誤りです。 - A → C → B(正解)
非対称性緊張性頸反射(A)が最初に出現し、その後Landau反射(C)が見られ、最後に四つ這い準備姿勢(B)が観察されるため、この選択肢が正解です。 - B → C → A
四つ這い準備姿勢(B)が最初に出現することはなく、この順序は誤りです。 - C → A → B
Landau反射(C)は非対称性緊張性頸反射(A)よりも後に出現するため、この順序は誤りです。 - C → B → A
四つ這い準備姿勢(B)は非対称性緊張性頸反射(A)よりも後に出現するため、この順序は誤りです。
ワンポイントアドバイス
小児の反射や姿勢制御の発達を理解する際には、原始反射→姿勢反射→運動発達の流れを把握することが重要です。
また、反射の消失と新たな反射・姿勢の獲得時期を整理しておくと、問題を効率的に解けます。