フレイルの指標とサルコペニアの評価で共通する項目はどれか。
- 握力低下
- 体重減少
- 歩行速度低下
- 主観的疲労感増大
- 日常生活活動減少
解答解説
正解は1. 握力低下と3. 歩行速度低下です。
フレイルとサルコペニアは、高齢者の身体機能低下を評価する概念ですが、評価項目に一部共通点があります。握力低下と歩行速度低下は、どちらの評価でも重要な指標となっています。
各選択肢の解説
- 握力低下(正解)
握力は筋力を測定する代表的な指標であり、フレイルとサルコペニアの両方で評価されます。正しい選択肢です。 - 体重減少
体重減少はフレイルの指標の一つですが、サルコペニアの評価項目ではありません。筋量そのものの低下がサルコペニアの指標として重視されます。この選択肢は誤りです。 - 歩行速度低下(正解)
歩行速度は身体機能の低下を示す重要な指標であり、フレイルとサルコペニアの両方で評価されます。正しい選択肢です。 - 主観的疲労感増大
主観的疲労感はフレイルの指標に含まれる項目ですが、サルコペニアの評価項目には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 日常生活活動減少
日常生活活動(ADL)の減少はフレイルの指標として評価されることがありますが、サルコペニアの評価基準には含まれません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
フレイルとサルコペニアの違いを明確に理解しておきましょう:
- フレイル:身体的、心理的、社会的な要素を含む広範な状態の低下。指標には「握力低下」「体重減少」「歩行速度低下」「疲労感」「活動量減少」など。
- サルコペニア:筋肉量と筋力の低下、身体機能低下に焦点を当てる。評価には「筋量測定」「握力」「歩行速度」などが用いられる。
このように整理しておくと試験対策に役立ちます。