第57回

第57回理学療法士国家試験 午前問題79

成人期中期に発症しやすいのはどれか。

  1. うつ病
  2. 統合失調症
  3. 血管性認知症
  4. 社交不安障害
  5. 神経性無食欲症

解答解説

正解は1. うつ病です。

成人期中期(40~65歳頃)は、家庭や仕事の両立、将来の不安、親の介護など、心理的負担が増加する時期です。これらのストレスや環境要因から、うつ病が発症しやすくなります。

各選択肢の解説

  1. うつ病(正解)
    成人期中期に発症しやすい疾患の一つです。心理的ストレス、社会的役割の変化、ホルモンバランスの影響などが発症に関連しています。正しい選択肢です。
  2. 統合失調症
    統合失調症は、思春期から成人初期(10代後半~30歳頃)にかけて発症することが多い疾患です。成人期中期に発症することは稀です。この選択肢は誤りです。
  3. 血管性認知症
    血管性認知症は、高齢期(65歳以上)に発症することが一般的です。成人期中期では、まだ発症頻度は低いです。この選択肢は誤りです。
  4. 社交不安障害
    社交不安障害は、思春期から若年成人期(10代~20代)に発症することが多い疾患です。成人期中期の発症は少ないです。この選択肢は誤りです。
  5. 神経性無食欲症
    神経性無食欲症は、思春期から成人初期(10代~20代)に多く見られる摂食障害です。成人期中期での新規発症は少ないです。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

  • 成人期中期に発症しやすい疾患
    • うつ病
    • ストレス関連疾患(適応障害、心身症など)
    • 燃え尽き症候群

成人期中期の心理的・社会的な課題を理解することで、適切なケアや治療方針を立てることが可能です。