第57回理学療法士国家試験　午前問題70

右下肢の運動の様子を図に示す。関与する主な筋はどれか。

1. 膝窩筋
2. 大腿二頭筋
3. 薄筋
4. 半腱様筋
5. 縫工筋

解答解説

正解は2. 大腿二頭筋です。

図では、右下肢の膝関節が屈曲されながら外旋している運動が示されています。この運動に主に関与する筋は、大腿二頭筋（長頭および短頭）です。大腿二頭筋は膝関節の屈曲と外旋を担当する筋肉です。

各選択肢の解説

1. 膝窩筋
   膝窩筋は膝関節の屈曲や内旋に関与しますが、外旋には関与しません。この選択肢は誤りです。
2. 大腿二頭筋(正解）
   大腿二頭筋は膝関節の屈曲と外旋を行う主要な筋です。図の動きに適合するため、この選択肢は正しいです。
3. 薄筋
   薄筋は股関節の内転と膝関節の屈曲・内旋を担いますが、外旋には関与しません。この選択肢は誤りです。
4. 半腱様筋
   半腱様筋は膝関節の屈曲と内旋を行いますが、外旋には関与しません。この選択肢は誤りです。
5. 縫工筋
   縫工筋は股関節の屈曲や外転、外旋、膝関節の屈曲を行いますが、膝の外旋に直接関与しません。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

膝関節の運動と関連する筋肉を整理しておきましょう：

• 外旋筋：大腿二頭筋。
• 内旋筋：半腱様筋、半膜様筋、薄筋、膝窩筋。

運動の方向（内旋・外旋）とそれに対応する筋をしっかり理解しておくことが、臨床場面でも試験対策でも役立ちます。