ナルコレプシーに認められない症状はどれか。
- 睡眠発作
- 睡眠麻痺
- 入眠時幻覚
- けいれん発作
- 情動脱力発作
解答解説
正解は4.けいれん発作です。
ナルコレプシーは、日中の強い眠気を特徴とする神経疾患で、睡眠発作、睡眠麻痺(金縛り)、入眠時幻覚、情動脱力発作(カタプレキシー)が主な症状です。一方、けいれん発作はナルコレプシーの症状には含まれず、てんかんなどの別の疾患で見られる症状です。
選択肢の解説
- 睡眠発作
ナルコレプシーの主症状で、日中に突然耐えがたい眠気に襲われる現象です。典型的な症状の一つです。この選択肢は正しいです。 - 睡眠麻痺
入眠時や覚醒時に一時的に体が動かせなくなる現象で、いわゆる金縛りです。ナルコレプシーに関連する症状の一つです。この選択肢は正しいです。 - 入眠時幻覚
眠りに入る直前に現れる鮮明な幻覚で、ナルコレプシーによく見られます。恐怖を伴うこともあります。この選択肢は正しいです。 - けいれん発作
けいれん発作は主にてんかんの症状であり、ナルコレプシーでは認められません。この選択肢が正しいです。 - 情動脱力発作
感情が高まった際に筋肉の力が抜ける現象で、笑ったり驚いたりしたときに突然力が入らなくなります。ナルコレプシーに特徴的な症状です。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
ナルコレプシーの特徴的な症状を覚えるために、「4つの主症状」(睡眠発作、情動脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚)を整理して覚えましょう。けいれん発作は関連がないため、他の疾患との鑑別が重要です。診断にはポリソムノグラフィーやMSLT(反復睡眠潜時検査)が用いられることも理解しておきましょう。