糖尿病患者の運動療法を中止すべき状態はどれか。
- 発汗
- 冷汗
- 体温37.0℃
- Borg指数13
- 脈拍数110/分
解答解説
正解は2(冷汗)です。
冷汗は、低血糖の際によく見られる症状であり、糖尿病患者が運動中に冷汗を訴えた場合、運動を直ちに中止し、血糖値を測定する必要があります。低血糖が確認された場合、速やかに糖分を摂取して対応することが重要です。低血糖は重篤な状態につながる可能性があるため、見逃さないよう注意が必要です。
各選択肢の解説
- 発汗
誤りです。運動中の発汗は通常の生理反応であり、中止の必要はありません。ただし、過剰な発汗を伴う場合には他の異常症状との関連を確認する必要があります。 - 冷汗
正しい選択肢です。冷汗は低血糖の典型的な症状であり、運動中止の判断基準となります。血糖値が下がると、体は交感神経を刺激して冷汗を分泌します。 - 体温37.0℃
誤りです。体温37.0℃は正常範囲であり、運動中止の基準にはなりません。 - Borg指数13
誤りです。Borg指数13は「ややきつい」と感じる運動強度であり、糖尿病患者の運動療法として適切な範囲に含まれます。 - 脈拍数110/分
誤りです。運動中の脈拍数110/分は軽度から中等度の運動負荷に相当し、特に異常ではありません。
ワンポイントアドバイス
糖尿病患者の運動療法では、低血糖症状の早期発見が重要です。冷汗、ふらつき、動悸、倦怠感などが現れた場合は直ちに運動を中止し、血糖値を確認してください。また、運動前には必ず血糖値を測定し、低血糖や著しい高血糖(空腹時血糖250mg/dL以上)の場合は運動を控えましょう。