副交感神経の作用はどれか。
- 瞳孔散大
- 発汗促進
- 心拍数減少
- 気管支の拡張
- 消化液の分泌抑制
解答解説
正解は3.心拍数減少です。
副交感神経は、安静時に働き、体をリラックスさせる「休息と消化」の状態を促進します。心拍数を減少させることで、全身のエネルギー消費を抑え、回復を促します。
各選択肢の解説
- 瞳孔散大
誤り。瞳孔散大は交感神経の作用です。副交感神経は瞳孔を収縮(縮瞳)させる働きをします。 - 発汗促進
誤り。発汗は交感神経が制御する作用で、副交感神経は関与しません。 - 心拍数減少
正解。副交感神経は迷走神経を通じて心臓のペースメーカーに働きかけ、心拍数を減少させます。 - 気管支の拡張
誤り。気管支の拡張は交感神経の作用です。副交感神経は気管支を収縮させます。 - 消化液の分泌抑制
誤り。副交感神経は消化器の活動を促進し、消化液の分泌を増加させます。
ワンポイントアドバイス
自律神経系の副交感神経と交感神経の作用を区別する際は、以下の原則を覚えると便利です。
- 副交感神経:「休息と消化」→心拍数減少、消化液分泌促進、瞳孔収縮など。
- 交感神経:「戦う・逃げる」→心拍数増加、発汗促進、気管支拡張、瞳孔散大など。
リラックスと興奮状態を基に考えると、作用の違いが理解しやすくなります。