単一筋線維が発生する張力の大きい順に並んでいるのはどれか。
- タイプⅡA > タイプⅡB > タイプⅠ
- タイプⅡB > タイプⅡA > タイプⅠ
- タイプⅠ > タイプⅡA > タイプⅡB
- タイプⅡA > タイプⅠ > タイプⅡB
- タイプⅡB > タイプⅠ > タイプⅡA
解答解説
正解は2.タイプⅡB > タイプⅡA > タイプⅠです。
筋線維タイプには、主にタイプⅠ(遅筋線維)、タイプⅡA(速筋線維、中間型)、タイプⅡB(速筋線維)があり、発生張力の順はタイプⅡBが最も大きく、次いでタイプⅡA、タイプⅠの順となります。
筋線維タイプの特徴
- タイプⅠ(遅筋線維)
- 発生張力:小さい
- 収縮速度:遅い
- 持久力:高い(酸化的代謝が主)
- 主な役割:持久的運動(長距離走など)
- タイプⅡA(速筋線維、中間型)
- 発生張力:中程度
- 収縮速度:速い
- 持久力:中程度(酸化的・解糖的代謝)
- 主な役割:瞬発力と持久力のバランスが必要な運動
- タイプⅡB(速筋線維)
- 発生張力:大きい
- 収縮速度:非常に速い
- 持久力:低い(解糖的代謝が主)
- 主な役割:瞬発力を要する運動(短距離走、重量挙げなど)
各選択肢の解説
- タイプⅡA > タイプⅡB > タイプⅠ
誤り。タイプⅡAよりもタイプⅡBの方が発生張力が大きいです。 - タイプⅡB > タイプⅡA > タイプⅠ
正解。筋線維の発生張力はこの順序で、大きい筋線維ほど強い張力を発揮します。 - タイプⅠ > タイプⅡA > タイプⅡB
誤り。タイプⅠは持久力に優れますが、発生張力は最も小さいです。 - タイプⅡA > タイプⅠ > タイプⅡB
誤り。タイプⅡBが最も大きい発生張力を持つため、この順序は間違いです。 - タイプⅡB > タイプⅠ > タイプⅡA
誤り。タイプⅠの発生張力はタイプⅡAより小さいです。
ワンポイントアドバイス
筋線維タイプは、発生張力、収縮速度、持久力の観点から整理して覚えましょう。
- 張力:タイプⅡB > タイプⅡA > タイプⅠ
- 持久力:タイプⅠ > タイプⅡA > タイプⅡB
これらの特徴を理解すると、筋線維の役割や適応運動がイメージしやすくなります。