第51回

第51回理学療法士国家試験 午後問題61

骨格筋の構造で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. A帯を明帯という。
  2. A帯は筋収縮時に短縮する。
  3. I帯の中央部にZ帯がある。
  4. Z帯は筋収縮時に伸長する。
  5. Z帯とZ帯との間を筋節という。

解答解説

正解は3.I帯の中央部にZ帯がある5.Z帯とZ帯との間を筋節というです。

骨格筋の基本単位である筋節(サルコメア)は、筋収縮の際の構造変化の基本を成す部分で、筋収縮時にI帯が短縮しますが、A帯は変化しません。

各選択肢の解説

  1. A帯を明帯という。
    誤り。A帯は暗帯と呼ばれる部分で、ミオシンフィラメントが存在する領域を指します。I帯が明帯です。
  2. A帯は筋収縮時に短縮する。
    誤り。A帯は、筋収縮時も長さが変わりません。収縮時に短縮するのはI帯とH帯です。
  3. I帯の中央部にZ帯がある。
    正解。I帯はアクチンフィラメントのみで構成されており、その中央にZ帯があります。Z帯は筋節の境界でもあります。
  4. Z帯は筋収縮時に伸長する。
    誤り。筋収縮時にはZ帯同士の距離が縮まり、Z帯自体が伸長することはありません。
  5. Z帯とZ帯との間を筋節という。
    正解。筋節(サルコメア)は、Z帯とZ帯の間に位置し、筋収縮の基本単位を構成します。筋収縮の際には、この筋節が短縮します。

ワンポイントアドバイス

骨格筋の構造(A帯、I帯、H帯、Z帯)と、それぞれの収縮時の変化をしっかり把握しましょう。特に、

  • A帯は長さが変わらない。
  • I帯とH帯は短縮する。
  • Z帯は筋節の境界。
    これらを押さえると、問題にスムーズに対応できます。