後脊髄小脳路が通るのはどれか。
- 大脳脚
- 内側毛帯
- 上小脳脚
- 中小脳脚
- 下小脳脚
解答解説
正解は5.下小脳脚です。
後脊髄小脳路は、筋紡錘や腱紡錘からの無意識な深部感覚を小脳に伝える経路です。この経路は脊髄から出発し、小脳に入る際に下小脳脚を通ります。主に同側の身体情報を小脳に送る役割を果たしています。
各選択肢の解説
- 大脳脚
誤り。大脳脚は中脳に存在し、大脳皮質から脳幹や脊髄へ向かう遠心性経路(錐体路など)が通ります。後脊髄小脳路とは関係ありません。 - 内側毛帯
誤り。内側毛帯は延髄から上行する感覚路(触覚、圧覚、振動覚、深部感覚)に関与しますが、後脊髄小脳路とは関係ありません。 - 上小脳脚
誤り。上小脳脚は、小脳から大脳へ情報を伝える出力経路(歯状核から視床など)が通る構造で、後脊髄小脳路の通路ではありません。 - 中小脳脚
誤り。中小脳脚は、橋核から小脳へ入力される情報を伝える経路です。後脊髄小脳路とは関係がありません。 - 下小脳脚
正解。下小脳脚は延髄にあり、後脊髄小脳路が小脳に入る際の通路として使われます。この脚を通って無意識の深部感覚情報を小脳に伝達します。
ワンポイントアドバイス
小脳に入る脚(上小脳脚、中小脳脚、下小脳脚)の役割を区別して覚えることが大切です。特に、
- 後脊髄小脳路が下小脳脚を通ることや、
- 前脊髄小脳路が上小脳脚を通ることを明確に理解しておきましょう。