Erikson による発達段階で老年期に獲得すべき課題はどれか。
- 親密
- 統合
- 勤勉
- 自律
- 同一性
解答解説
正解は2. 統合です。
Eriksonの発達理論によると、老年期(約65歳以降)の発達課題は「統合」対「絶望」です。この段階では、自分の人生を振り返り、過去を受け入れて満足感を得ることが重要です。人生を「統合」することで、安らぎや人生の意味を見出すことができる一方で、受け入れがたい過去や失敗に囚われてしまうと「絶望」を感じるようになります。
各選択肢の解説
- 親密
「親密」は青年期(約20~40歳)の課題で、「親密」対「孤立」がテーマです。深い人間関係を築くことが求められます。この選択肢は誤りです。 - 統合(正解)
老年期の課題で、自分の人生を振り返り、受け入れることで「統合」が達成されます。正しい選択肢です。 - 勤勉
「勤勉」は児童期後期(約6~12歳)の課題で、「勤勉」対「劣等感」がテーマです。学習や努力による達成感を得ることが求められます。この選択肢は誤りです。 - 自律
「自律」は幼児期(約1~3歳)の課題で、「自律」対「恥と疑惑」がテーマです。自分で行動する力を身につけることが求められます。この選択肢は誤りです。 - 同一性
「同一性」は青年期(約12~20歳)の課題で、「同一性」対「同一性拡散」がテーマです。自分らしさや価値観を確立することが重要です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
Eriksonの発達理論では、以下のように発達課題が段階ごとに設定されています:
- 老年期(65歳以降): 統合対絶望
- 人生の総括を行い、自分の人生に意味を見出すことで精神的な安らぎが得られます。
試験では各発達段階の課題を問う問題が頻出ですので、各時期のテーマを正確に覚えておきましょう。