腎臓の解剖について正しいのはどれか。
- 糸球体は腎髄質に位置する。
- 輸出細動脈は集合管につながる。
- ネフロンは糸球体と尿細管からなる。
- 輸入細動脈はHenle係蹄につながる。
- 腎乳頭はBowman囊に覆われている。
解答解説
正解は3. ネフロンは糸球体と尿細管からなるです。
ネフロンは腎臓の基本的な機能単位であり、糸球体(血液の濾過を行う)と尿細管(濾過液から再吸収と分泌を行う)から構成されます。この2つの構造が協調して働くことで、尿の形成が行われます。
各選択肢の解説
- 糸球体は腎髄質に位置する
糸球体は腎臓の皮質に位置します。腎髄質にはHenle係蹄や集合管が存在します。この選択肢は誤りです。 - 輸出細動脈は集合管につながる
輸出細動脈は集合管ではなく、腎間質の血管網(毛細血管)や傍糸球体装置に接続されます。この選択肢は誤りです。 - ネフロンは糸球体と尿細管からなる(正解)
ネフロンは、糸球体(濾過を担当)と尿細管(再吸収と分泌を担当)の2つの主要な構造から構成されています。正しい選択肢です。 - 輸入細動脈はHenle係蹄につながる
輸入細動脈は糸球体につながり、Henle係蹄にはつながりません。この選択肢は誤りです。 - 腎乳頭はBowman囊に覆われている
腎乳頭は集合管から尿が流れる出口部分であり、Bowman囊とは関係ありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
腎臓の構造を理解する際は、ネフロンの構成要素(糸球体、尿細管)と、それらが腎皮質と腎髄質のどこに位置するかを整理して覚えましょう。また、血管系と尿形成系の接続も重要なポイントです。例えば、輸入細動脈と糸球体、輸出細動脈と血管網の関係を明確に理解すると、選択肢の判断が容易になります。