FIMについて正しいのはどれか。2つ選べ。
- 運動項目の1つに排尿管理がある。
- 認知項目の1つに問題解決がある。
- 認知項目の完全自立は42点となる。
- 補装具を使用して動作が自立していれば完全自立とする。
- すべての評価項目が全介助の場合、評価点は0点となる。
解答解説
正解は1. 運動項目の1つに排尿管理があると2. 認知項目の1つに問題解決があるです。
FIM(Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)は、日常生活動作(ADL)の自立度を評価する尺度で、運動項目13項目と認知項目5項目の計18項目から構成されています。評価は7段階で行い、スコアは合計18点(全介助)から126点(完全自立)となります。
各選択肢の解説
- 運動項目の1つに排尿管理がある(正解)
運動項目には排尿管理が含まれます。この項目は排尿のコントロール能力を評価するものです。正しい選択肢です。 - 認知項目の1つに問題解決がある(正解)
認知項目には「問題解決」が含まれ、日常生活での意思決定や解決能力を評価します。正しい選択肢です。 - 認知項目の完全自立は42点となる
認知項目は5項目で、各項目7点満点のため、完全自立の場合の合計点は35点です。この選択肢は誤りです。 - 補装具を使用して動作が自立していれば完全自立とする
補装具を使用して動作が自立している場合、FIMでは「修正自立(スコア6)」と評価します。補装具を使用する場合は完全自立(スコア7)とはなりません。この選択肢は誤りです。 - すべての評価項目が全介助の場合、評価点は0点となる
FIMの最低点は18点(全介助の1点×18項目)です。スコアが0点となることはありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
FIMは運動13項目(例:食事、排尿管理、ベッド移乗など)と認知5項目(例:記憶、問題解決、社会的交流など)で構成されています。補装具の使用は修正自立と評価される点や、最低スコアが18点である点を覚えておくと、問題に対応しやすくなります。