頸椎の椎間孔圧迫試験はどれか。
- Adsonテスト
- Allenテスト
- Morleyテスト
- Spurlingテスト
- Wrightテスト
解答解説
正解は4.Spurlingテストです。
Spurlingテストは、頸椎の椎間孔を圧迫することで神経根の症状を誘発する検査です。患者の頸部を後屈し、側屈を加えた状態で頭部を押し下げることで、神経根への圧迫を増強させ、放散痛やしびれが誘発されるかを確認します。神経根症の診断に有用です。
各選択肢の解説
- Adsonテスト
誤り。Adsonテストは、胸郭出口症候群の評価に用いられる検査で、腕を外転・外旋しながら深呼吸することで橈骨動脈の拍動が減弱するかを確認します。椎間孔圧迫試験ではありません。 - Allenテスト
誤り。Allenテストは、胸郭出口症候群の検査の一つで、肩関節を90度外転・外旋した状態で橈骨動脈の拍動が減弱するかを評価します。椎間孔圧迫試験ではありません。 - Morleyテスト
誤り。Morleyテストは、筋肉や靭帯の圧痛を確認するための検査であり、椎間孔の圧迫試験ではありません。 - Spurlingテスト
正解。Spurlingテストは、頸椎の椎間孔を圧迫し、神経根の症状を誘発する試験です。神経根の圧迫による頸部痛や上肢のしびれ・放散痛が確認されます。 - Wrightテスト
誤り。Wrightテストは胸郭出口症候群の検査で、腕を外転・外旋して頭を反対側に回旋した際の橈骨動脈の拍動減弱を評価します。椎間孔圧迫試験ではありません。
ワンポイントアドバイス
Spurlingテストは頸椎椎間孔の圧迫による神経根症状の誘発試験であり、頸部や上肢のしびれ・痛みを確認します。一方、AdsonテストやWrightテストは胸郭出口症候群の評価に使用されるため、目的や対象が異なることを整理して覚えましょう。