骨粗鬆症性骨折が最も起こりやすいのはどれか。
- 頸椎
- 鎖骨
- 尺骨
- 橈骨
- 距骨
解答解説
正解は4.橈骨です。
骨粗鬆症性骨折は、骨密度の低下により骨がもろくなることで発生します。特に、転倒や手をついた際に橈骨遠位端骨折(Colles骨折)が高頻度で発生します。その他に、椎体骨折や大腿骨近位部骨折も骨粗鬆症に関連する骨折として知られていますが、橈骨遠位端は最も一般的です。
各選択肢の解説
- 頸椎
誤り。頸椎骨折は交通事故などの高エネルギー外傷で発生することが多く、骨粗鬆症性骨折としては一般的ではありません。 - 鎖骨
誤り。鎖骨骨折はスポーツ外傷や転倒で起こることが多く、骨粗鬆症との関連性は比較的低いです。 - 尺骨
誤り。尺骨骨折は直接外力によるものが多く、骨粗鬆症性骨折としては一般的ではありません。 - 橈骨
正解。橈骨遠位端骨折は、転倒時に手をついて受傷する典型的な骨粗鬆症性骨折です。骨密度の低下によるもろさが原因で起こりやすい部位の一つです。 - 距骨
誤り。距骨骨折は足関節の捻挫などで起こることが多く、骨粗鬆症性骨折としては一般的ではありません。
ワンポイントアドバイス
骨粗鬆症性骨折の予防では、転倒を防ぐためのバランス訓練や筋力強化が重要です。また、骨密度を維持するために、適切な栄養(特にカルシウムとビタミンDの摂取)や運動療法が推奨されます。橈骨遠位端骨折のリスクが高い高齢者では、日常生活の転倒リスクを減らす環境整備も欠かせません。